家族にあわせて家を変えるのでなく、
家族が家にあわせていく 〈 Tさんご夫妻(30代) 神奈川県 61㎡ 〉
Tさんご夫妻がこちらに引っ越したのは、2016年4月。以前は横浜の賑やかな町に住んでいたTさん。結婚を機に、穏やかな雰囲気の場所を探すようになりこの物件と出会い、新婚生活をはじめられました。
この物件は、リノベーションの設計段階からTさんご夫妻もかかわり、自由設計の形で施工した花菱不動産の中でも珍しい物件のひとつ。おふたりが花菱不動産を選んだ理由は、何よりも部屋の随所にこだわりがみえること。そのこだわりがみえる花菱不動産のリノベーション物件は、万人に受ける空間ではないかもしれないけれども、印象に残る空間が多かったようです。
ほっとけないキッチン。
ご主人がこの部屋で一番こだわった場所は、ダイニングキッチン。もともと料理が趣味で、ご家族、ご友人たちと囲むダイニングテーブルをベースにインテリアのイメージを考えたとのこと。ステンレス製のキッチンはもちろんのこと、ダイニングテーブルにあわせたカウンターテーブルには一目惚れだったとか。
キッチンでただひとつ不満があるとしたらステンレスのお手入れ。月に2回くらい磨くことは大変ではあるけれど、そのほっとけなさは次第に愛着に変わっていったようです。
外につながるリビング。
おふたりのお気に入りの場所はこのリビング。バルコニーともつながり、ゆとりある広い空間を満喫できる場所。昼過ぎには優しい陽射しがリビングに広がり、ソファでうたた寝をしてしまうこともよくあること。心から落ち着ける場所みたいです。
また、おふたりの共通の趣味である本や漫画が棚いっぱいにあるのも、お気に入りの理由。好きなときに、好きな本が読めることもリラックスするために大切にしていることだとか。
受け入れる家。
収納スペースが多く、生活感を感じさせないキッチン。本や雑貨がオープンに見えるリビングの棚。ステンレス製の無機質なキッチンと無垢の木材の温かみある造り付けの棚。ひとつひとつの丁寧なこだわりからこのメリハリがある空間はうまれました。
人が呼べるようになったことも、引っ越して変わったことのひとつだそうです。職場も近いので、気軽に会社の人が来られたり、友人を呼んでホームパーティーをしたりと。多いときには10人以上の人が来られることも。そしてこの家にはじめて来た誰もが笑うそうです。「Tさんらしい、好きだよね。こういうところ」と。人が来て、笑って、食べて、飲んで、Tさんらしいといわれる家、そういったとき改めて自分らしい家だとTさん自身も感じているみたいです。そんなTさんらしさをいろいろな方が受け入れて、Tさんらしさに共感する家。
この夏に、新しいご家族が増える予定とのこと。「家族のかたちも変わっていくなか、きっと暮らしも変わっていく。ただ、家族にあわせて家を変えるのでなく、家族が家にあわせていってもいいと思う」とTさん。そんな将来の暮らしを考えながら、日々穏やかにより明るい生活を過ごしているようです。