【マーケットブリーフィング】2025年3月 分譲マンション 賃料動向
― 首都圏全域で上昇傾向継続、東京23区では過去最高水準へ ― (出典:株式会社東京カンテイ)
■ 市場全体の概況
2025年3月の 首都圏における分譲マンション賃料は3,714円/㎡(前月比+2.0%)と、4ヵ月 連続で上昇しました。
これは昨年3月以来の全域プラス圏 への回帰であり、築浅物件の供給 増や春の異動シーズンといった季節要因が市場を押し上げる結果となりました。
■ 東京23区:再び最高値を更新
● 平均賃料:4,553円/㎡(前月比+2.3%)
● 築21年~30年を除くすべての築年帯で過去最高を更新
● 平均築年数は20.7年→19.9年へと若返り
東京23区は、分譲賃貸市場の中でも特に供給力と需要のバランスが良好で、築浅物件の増 加により、 賃料水準の上昇余地が高く保たれている 点が顕著です。
■ 都県別の動向(首都圏)
地域 賃料(円/㎡) 前月比 コメント
東京都 4,393円 +2.1% 築年数若返り(20.7年→19.9年)が寄与
神奈川県 2,727円 +1.5% 2ヵ月ぶりの上昇、1月水準を超える
埼玉県 2,202円 +0.2% 小幅ながら上昇を継続
千葉県 2,106円 +1.6% 4ヵ月連続の上昇を維持
■ その他の地域:近畿・中部
● 近畿圏 :2,303円/㎡(+0.7%)、6ヵ月ぶりの上昇。大阪府では若干の反転上昇(+0.4%)
● 中部圏 :2,035円/㎡(▲0.5%)、愛知県は2,088円/㎡(▲0.3%)といずれも反落
近畿圏では春需により回復傾向が見られる一方で、中部圏は築年数の変動が小さく、 市場活性度にやや停滞感 が見られます。
■ 当社所感
賃料の上昇基調が首都圏において4ヵ月連続で続いていることは、 分譲マンションの資産性が依然として高水準にあることの証左 です。
とりわけ東京23区では、「築浅 × 利便性 × 高需要」という三拍子が揃ったエリアにおいて、 今後も安定的な利回りと賃料成長が期待できる環境 が続くと予測されます。
弊社では、こうしたマーケットの動きを的確に捉え、 賃貸収益力に優れた住宅の仕入・運用・再販売 を一層強化してまいります。
※本資料は株式会社東京カンテイが公表した「三大都市圏・主要都市別 分譲マンション賃料月別推移(2025年3月)」に基づき、当社にて編集・解釈したものです。